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2020年5月8日お家時間(読書編)

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アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎 著

 

 構えて読んでみたものの短編集で、少しホッとしました(笑)

 本の題名って、読む前はなかなか覚えられないのですが、完読するとスッと言えるのが不思議です(笑)

 きっと、その題名にした作者の意図ようなものが多少なりともわかるからかも知れません。

 

 伊坂先生の登場人物、しかも主役とされるような重要人物に大にしてあるのが【普通のどこにでもいる人。」

 その周りを取り囲む人たちの方がよほど取り沙汰されるような個性的な人物が多かったりします。

 

 よく本を読む方とのお話しで「どの登場人物の目線で本を読み進めて行くか?」で話をされる事もありますが、私の場合今回に関しては短編集という事もあって、どの登場人物にも程遠い感覚があり、その部分ではのめり込む数は低かったと思います。

 

 それから本を読むにあたって重要なのが、登場人物のキャラクター性です。

 

 大スターだったり、お医者さん、警察官、殺人鬼など、非日常のなかなかお目に掛かれないような人物が主役で とても個性的な感性を持っていたら その本に没頭してしまう事がありますが、伊坂作品ではその人物が日常的にどこにでもいる人を中心に話が進みます。

 

 そこが伊坂作品の面白い所だと私は思います。

 

 妻に出て行かれた会社員、彼氏と別れたばかりの美容師、場の空気を読むのが上手いOL。父親が好きになれない女子高生と父親を毛嫌いする男子高生。

 

 どこにでもいる人たちでも、掘り下げて書き出すと 平凡な人生や普通の人なんていないと思えるところが伊坂作品の凄い所だと思います。

 

 そして、最後には全ての登場人物たちが繋がります。伏線回収というんですか?作者が故意に散りばめて行った疑問やフシギを最後で「あ~!そういう事だったんだ!」と読者に納得させてくれる技法?がとても楽しいです。

 

 伊坂作品でいうと、「グラスホッパー」が一番好きなんですが、ちょっと難しくて何度も前のページに戻ったり、読み返したりして前に進むのに苦労をした経験があり、遠のいていた作家さんでしたが、また読んでみようなか?と思った伊坂作品にしては軽めの作品でした。

 

 そして、映画が昨年の2019年に公開されていますので、DVDを捜してみようと思います。

 

 

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