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2019年7月9日オリバーさんご来店 4

 5月30日、私はいつになく緊張していました。

 

 当日は、車の運転のプロでもあるS様がオリバーさんの送迎をされると云う事で、色々な意味で少し安心しました。

 

 いちお客様に対して このような特別な感情でお迎えする事は ある意味とても失礼だとわかっていても、私にとってオリバーさんとはそのような存在なんです。

 そして、どう考えてもうちに対して良いイメージを持って下さるとは思えなかったのです。

 あんじんは、ドッグカフェとは名ばかりで 店長・私、両方がどっぷりとペット業界の人間です。

 日本のペット業界の悪しき文化が、シェルターに持ち込まれる生き物の頭数を過剰に増やしている事は、紛れもない事実だと認識しています。

 

 今はだいぶん、ペットショップで販売されている生体の価格が高くなって来たようですが、あんじんを始めた頃は【一頭、一万円!(セール価格!)】なんて話は多様に横行していました。

 こうして、薄利多売で販売されて来た生き物たちが、簡単に捨てられ、そして増やされて シェルターのゲージを埋め尽くしていると、私は思います。

 

 ですから、オリバーさんがあんじんに来て下さるとS様から聞いても、素直に喜べませんでした。

 

 オリバーさんが来て下さった昼下がり、とても良い天気で初夏の風がデッキをさらさらと流れています。

しかし、その風とは程遠い険相でオリバーさんはあんじんにお越し下さいました。

 

 日本語で語られるオリバーさんに安堵したのも束の間、オリバーさんは率直に思っておられる言葉を投げ掛けて来られます。

 

ARKから嫁いだ子が里親先でのペットフードに馴染めず、酷いアレルギーになった。

犬や猫は元来、肉食の生き物だから 草食動物の胃や内容物を与えなければならない。

日本の犬や猫は擬人化されすぎている。清潔にするがあまり、個体が弱い。

 

 後でS様に聞いた話ですが、オリバーさんは勘違いをされていらっしゃったんだそうです。

 

【ドッグフードを食べないメイちゃん】→➡➡【ドッグカフェのマスターに相談に乗って貰った。】➡➡→【ドッグカフェで手作りご飯の手ほどきを教わった】

 

…。納得

 

 でも、いざ!あんじんに一歩足を踏み入れると、ドッグフードとキャットフードが所狭しと並び、ペットショップさながらの装い。

そりゃ、オリバーさんも「間違えた!」と一目でお分かりになられたと思います。

 

 

オリバーさん

「ここは生の鹿肉は販売していないのですか?」

「ないです…。」

オリバーさん

「…。(落胆)」

 

さぁ!どうしましょ!この重苦しい雰囲気で、さすがの私もボケられる程 神経図太くありません!

それでも、どうしても、オリバーさんにうちを…あんじんを認めて頂きたかった理由があります

 

IMG_5191

いつもはパパの横でくつろいでるメイちゃん。

 

 あのメイちゃんがね。

 

 メイちゃんが、S様ではなくオリバーさんにずっとくっ付いて離れないんですよ。

 パパ以外の人には心を許さない、パパから離れるととても怖がるメイちゃんが、オリバーさんの隣でずっと横倒しで寝てるんです。私にとっては信じられない光景です。

「この人(オリバーさん)は本物だ。」

と、直感で思いました。本物の人に、本物の愛犬家に、あんじんは本当に犬や猫の事を考えているとわかって貰いたかったんです。

 

 S様のフォローもあり、オリバーさんに一つ一つ私たちの思いを告げます。

 

「確かに、酷いドッグフードはあります。人が食べる部分を取り除き 後のゴミになる所をペットフードで再利用するリサイクルフード。

穀物がたくさん入っている原材料で1kg3,000円ほどするペットフード。でも、うちに置いているフードは全てがヒューマン・グレードで安心です。」

 

 店長が、メイちゃんの食べてるフードやうちにラインナップされているフードのリーフレットを持って来てくれます。もちろん、カナダやヨーロッパで用いられる物で表記の全てが英語です。

そのリーフレットの表には大きく

 

Humanely Raised(人道的に育てられた〈飼育された〉動物)

Sustainably Farmed(持続可能な作物)

Cage Free(平飼い・放し飼い・放牧)

Holistic(全体の調和・自然治癒緑を高めて行く事を目的にした)

Tripe,Every Day(反芻動物の第一、第二の胃 その食用の部位を毎日)

Green Tripe Perfect Meal(反芻動物第四胃とその内容物は完全な食肉)

と書かれています。

 私は、そのリーフレットを真剣に見るオリバーさんに感動していました。

 

「うちに来て下さるオーナー様の殆どがそう云った世界基準のペットフードを愛犬・愛猫に与えておられます。

見た目も美しく、年を取った時もなるべく筋力や免疫力を維持出来るようにと。きれいだけではなく、人間社会に楽しく共存出来るようにトレーニングもされたり、衛生仮説も勉強されて人間がへんに助けたり、補ったりせずに犬には犬らしい生活を心掛けておられます。メイちゃんもそのお一方です。」

 

その後すかさず…

 

店長

「手作りご飯はとてもバランスが難しいです。僕だったら、一回の食事量の10%は生きた虫を入れます。」※ヒューマン・グレードの生きた虫です。

 

…店長、言っちゃった。。。

 

 この時のオリバーさんのお顔は、目をはっと見開き「なんだ、この日本人?」というような言葉が出て来そうに思えました。

引いてはる…。オワタ。。。などと、思っていたのですが、オリバーさんのこの時の心境を後でS様にお聞きすると、「この日本人、本気ね。」と思っておられたらしいです。

 この店長の一言が、オリバーさんの心に入って行ったんだろうな、と思いました。

 

 少し休憩に入ろうという雰囲気になったところで、オリバーさんがさりげなく私に名刺を下さいました。(絶句→その後、大興奮!)

 

 この一枚の名刺で、あんじんはオリバーさんに認めて頂けた気がしました。

 

 

更に次回につづく・・・

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